多くのスポーツや習い事には、「マナー」や「暗黙のルール」というものが存在します。
キャンプも例外ではありません。
今回はソロキャンパーが守るべき、基本的な4つのマナーについて説明したいと思います。
- 直火焚きをしない・火を放置しない
- 夜間に騒がない
- 自然を傷つけない
- 食料を放置しない
まず最初に、項目を羅列してみました。
これは、日常生活でお互いが気持ち良く暮らすためのマナーと、なんら変わることはありません。
キャンプにおけるマナーとは、「人と人」、そして「人と自然」が気持ちよく過ごすために守るべきことなのです。
目次
現在キャンプサイトで、直火焚きができるサイトは少数派です。
理由は、焚き火の跡は簡単には消えないからです。
また、焚火の炭も放置して、自然に還ることはありません。
焚火をするときは焚き火台を使用して、燃え残りは火消し壺か火消し袋に入れてください。
焚火に必要な3種の神器は、
・焚火台
・焚火シート
・火消し袋(壺)
だよ。
また、焚火を終了して眠る際は確実に消火して、灰を始末してから寝てください。
一見、火が消えたようでも、焚火の火は一晩でも熱を持ち続けます。
寝ている間に、風が吹いて山火事につながることもあります。
キャンプという非日常空間では、つい羽目を外してしましがちになります。
「ソロキャンプではそんなに騒がないよ」という方もいるでしょう。
ところがソロキャンプで意外とやってしましがちなのが、音楽の騒音です。
ソロキャンパーの中には、自然の中で音楽を堪能したいという人もいます。
しかし、自然の中では音楽というのは遠くまで響くものです。
森の中であっても、人家があったりもします。
音楽を楽しむことは良いのですが、周囲の状況をよく判断するようにしてください。
キャンプサイトの決まり事を、よく確認しよう。
消灯時間について、記載されているものが多いよ。
もしも、記載がなければ、午後10時から午前7時の間は静かにしようね。
キャンプをするときに、私達は自然の中にお邪魔しています。
ですので、自然には何一つ変更を加えないでください。
自然に生えている木を切ったり、植物を持って帰ったりしてはいけません。
(そもそも、生木は薪にはなりません)
地面に落ちている松ぼっくりや枯れ枝を採取できるキャンプサイトもあります。
迷ったら管理人さんに必ず確認してから、採取するようにしてください。
キャンプの上級者になると、うまく自然の枝を使って調理具を作ったり、テントポールに利用したりするよ。
食料やゴミは、帰るときはもちろんですが、キャンプ中も放置しないようにしてください。
食料の匂いは、野生の動物を引き寄せてしまいます。
夜間、寝ているときに荷物を荒らされるばかりではなく、野生の動物に襲われるなどということになりかねません。
自分の身と他のキャンパーの安全のためにも、夜間は食料品をテントの中に保管してください。
また、当然ですが、帰るときに余った食材を放置して帰らないようにしてください。
余った食料を放置して帰ると、自然の生態系を狂わせることにつながるよ。
野生の動物が人の食料を当てにして里に近づけば、動物も農家さんも大変なことになるよ。
昨今のキャンプブームから、様々な人がキャンプを楽しむようになりました。
キャンプの裾野が広がるのはとても喜ばしいことです。
しかし、中には旅の恥はかき捨てとゴミを散らかしたり、一晩中大騒ぎする人たちもいます。
キャンプをしていると、運悪くそのような人たちに出くわすことがあります。
そのようなときは、管理人にまかせてください。
自分からわざわざ注意しに行って、トラブルに巻き込まれる必要はありません。
せっかくのキャンプですから、厄介な人たちとはなるべく関わらないようにしましょう。
キャンプ場には家族連れのキャンパーさんも沢山いるよね。
そもそも、ソロキャンパーと家族連れ友達連れのキャンパーは目的が違うので、うまく棲み分けしてお互いキャンプを楽しもうね。
キャンプのマナーはとてもシンプルです。
心すべきは、
自然と人の調和
ただそれだけだからです。
ですので、「これはどうしたら良いのだろう?」と迷うようなことがあれば、自然と人との調和を基準に判断してください。
そして、それは私達が普段の生活の中でも気をつけるべきことでもあります。
キャンプを通じて、「人と自然」「人と人」が調和できる、心地よい生き方を感じてみてください。